スポーツトレーナー技術
- Home
- スポーツトレーナー技術
- 治療技術をより早く習得する秘訣とは?(後編)
2016年07月29日
治療技術をより早く習得する秘訣とは?(後編)
こんにちは!スポーツ活法の田中宣彦です。
本日は前回に引き続き、
「新しい技術を短期間で習得する10のポイント(後編)」
についてお話します。
先週から技術の習得に関するコツをお伝えしておりますが、先日あるセミナーの現場でこの『技術習得』の大切さをひしひしと感じることがありました。
ご存知かもしれませんが私たちは今年の4月から「スポーツ活法セミナー」を毎月開催しており、お陰様で大阪の第1期では、約170名の受講者と一緒に毎月技術を研磨しています。
そこでは我々の技術のベースとなる矯正治療はもちろん、矯正以外の手技や知識も先生方にお伝えしているのですが、わずか1ヶ月で劇的な技術の飛躍をされる先生が数多くいらっしゃったのです。
その変化には我々講師側も感動を覚えたくらいです。本当に良い刺激を頂くことが出来たと感じております。
本日は前回の復習と共に残り5つのポイントについてお伝えして参ります。
前回、今回と合わせた10項目を実践して頂ければ、平均の時間の半分、あるいは3分の1の時間で新しい治療技術を習得できるようになるはずです。
時間が出来ればその分多くのことを学べますし、自分のための時間を作ることだって可能です。 早く・確実に技術を習得するためにも、まずは前回のおさらいから入りましょう。
前回お伝えしたのは…
- 1.理論をしっかりと理解する
- 2.反復練習を徹底する
- 3.ポイントを外さない
- 4.多くの人の身体で練習させて頂く
- 5.できるようになっても辞めない
⇒私たちは頭でイメージした事しか身体で再現することが出来ません。 たとえ素人相手でも言葉だけで技術の価値や凄さを伝えられるようになりましょう。
⇒反復練習をすると無駄な動きや不要な力が抜けていきます。 技術を早く身につけるには反復練習は欠かせません。
⇒『絶対に抑えておかないといけないポイント』を常に頭に置いて練習しましょう。
⇒ご存知の通り、人によって身体は全く異なります。できるだけ多くの人の身体で練習を積み重ねましょう。
⇒ある程度の所で練習をやめてしまうと 何年やっても何十年やってもそこそこで終わってしまいます。 患者さんを触れるようになっても技術の研鑽は続けましょう。
…手短ではありますが以上が前回お伝えした内容です。 どれも新しい技術を早く習得するには欠かせないポイントだと思います。
今回はこの5つに加え、 私が技術習得の際に意識するさらにもう5つのポイントをお伝えします。
これらを合わせれば技術の習得スピードは格段に上がりますのでぜひご覧になってください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
◆6.基本に忠実になる
考えながらやると、どこかで”我流”になってしまいがちです。 常に基本を忘れない事、基本が出来るようになってから応用に入ることを心がけましょう。
この『基本』が疎かになると、 ある一定のラインから成長のスピードが大きく落ちるようになります。
◆7.常に疑問を持ち質問を繰り返す
常に疑問を持ち、考え続けましょう。
わからないことは質問して、わからないままにしないことがとても大切です。 そのため、質問が出来る環境作りや人間関係作りも大切ですね。
◆8.素直に耳を傾ける
誰にでも『過去の知識』や『経験』というものがあります。
今までやってきた事とのギャップがあればあるほど、
「これってこうじゃないの?」 「この理論は…」
と過去の自分が新しい知識の吸収を邪魔することがあります。
こういう方はなかなか情報が入りづらいので、 技術の習得に苦戦するタイプと言わざる得ないですね。
あくまでも、「新しい技術を学びに行っている」という事を忘れないようにしましょう。 「ん?」と思っても、まずは素直に受け入れる事が大切です。 考えるのは一度受け入れてからにしましょう。
◆9.たくさんの先輩を見つける
一貫性があるので、1人の先輩から学んだ方が良いという考え方もあります。
しかし、技術には『体感覚』が必要とされます。 体感覚は人によって違いますが、 自分と似た体感覚を持った人からの言葉ならすっと身に入りやすいです。 しかし、体感覚があまりに離れた人からのアドバイスは なかなか入りにくいというケースもよくあります。 多くの先輩を見つけ、教えてもらえる環境を作り出してください。
◆10.指導出来るようになる
ゴールをどこに設定するのか? この考えは技術を練習、習得する上でとても大切です。
私が大切にしている基準は『人に教えられるようになること』です。 私は常に人に教えられるように技術を練習・習得しています。
今、貴方が使っている技術がお金を頂いて教えられるレベルにあるか考えてみてください。 自分より年上の先生や業界歴が長い先生が来ても堂々と教えられるまでは “技術を習得した”と私は思っていません。 もし、多淫の先生からお金を頂いて教える自信がないのであれば、 もう一度基本から見直し、技術を追求していきましょう。
以上が、私が治療技術を身につけるときに意識している10のポイントです。 早く治療技術を習得したいと思われるのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
我々が技術を磨くのは、少しでも多くの患者様を痛みから救うためだと私は考えています。
このブログを通じて、 多くの患者様を笑顔に出来る治療家が業界から溢れ出す事を心より願っております。 次回以降も貴方の知識や技術習得に役立つ内容をお届けしますので、 楽しみにお待ちくださいませ。
本日は最後までお読み頂き誠にありがとうございました。